はなればなれに


『はなればなれに』

ジャンリュックゴダールという監督の映画。職場の人がおすすめだよ、好きなタイプの映画だと思うと教えてくださったので見に行ってきました。好きなやつでした。「勝手にしやがれ」という作品の監督らしいです。そのタイトルくらいなら知っていますが、まったく見たことないです。
見やすくわかりやすく、重すぎず。なんとも深く考え込まずとも楽しめる作品でした。B級小説のようなのりで、といわれているように、お金に目がくらんだ人間は結局報いを自分で受けるという因果応報のシンプル構造。
オディールを演じるアンナさんがとてもかわいい。惚れっぽく頭軽い感じでかわいいんですよ。フランツとアルチュールの思いつきの綿密性のない計画についても別段応援しているわけではないのですが、「ああ、そんな馬鹿だなぁ」ってもう少しやりようがあるだろうと思ってしまいます。
カフェでのシーンがコミカルで分かりやすい暗躍を表していました。席をかわるがわる、テーブルという舞台でど派手な演出が無くとも、男二人女一人が様々な駆け引きをする。それにスクウェアダンスのシーンでナレーションを入れていたの、眼ではテンポいいダンスを楽しみつつ、誰が何を思っているかを「このときの心情を括弧をはずして語ってみよう」という第三者(ナレーション)の視点で語ってくれるからこそ、変に考え込まずに見ることが出来るのがいい。

ルーブル美術館を9分で駆け抜けるシーン勿体無い!って思いつつも楽しそう。そういう発想が無いからすごく新鮮な感じです。

メットガラ


片桐仁さんのギリ展にいた、謎の生物。
全体的に謎の生物だらけで、最終的に問いたくなるのは「どうしてそうなった」
っと添付画像と内容は関係ない二連発。



『メットガラ ドレスをまとった美術館』

「多くを見せるのはいけない。何もみていないのと同じだ」
この言葉が印象的。中国の映画監督の言葉でした。
あれもこれも見せたい!という衝動が先立つものですが、興味を持ってもらう入り口に大量の情報を置くより、それを元に自ら興味を抱く方向性に持っていくことの方が大切なんですね。


メトロポリタン美術館の美術品と服飾を同時に展示するっていう考えによく至ったなって、まず凄いって感想を抱きます。すでに何度か催されているようですし、今年のこのメットガラはニュースでもとりあげられていたらしいです。あと来年は日本人デザイナーか日本をコンセプトにした展示が計画されているらしい。せっかく概要を目にしたのですから、何か今年はリアルタイムで情報追って見たいな、と思います。

ファッションは美術品か?
日常で着る服ではない、物語の織り込まれた一着の服。絵画だって一枚の絵にその物語が語られるのと同じように、衣装も色合い、形状、デザイン、織りなす模様。物語を折り込めばそれは美術品だと思います。

マックレガーのデザインを紹介された時、初見では怖さを感じました。作品の意向的にも「美しく醜く怖い」を謳うように、マスクで拘束されたようなデザインとか、囚人や隷属というイメージを思い浮かべます。洋服の中に捕らえられた人間という、そう思える時点で一つの物語となり、美術品という概念に匹敵する。

レッドカーペットの俳優女優でセレブ業界の凄い顔ぶれなのでしょうが、さっぱり!アンさんとジャスティンしか名前ぱっと分からなかったです。とにかく皆さん美人だなあ、と見惚れるくらいです。
リアーナの褐色の肌色に黄色いドレス。レッドカーペットを滑る長い裾。すごくエキゾチックで、黄色というと少し幼さも残る色合いなのも相まって、無垢なイメージを受けました。
あと、下心なく胸の膨らみ方がとても綺麗でホゥッと感嘆してしまいます。止まったときのシルエットも綺麗だし、振り返った時の仕草が美しいという言葉に尽きる。

3月のライオン


『3月のライオン前編』

添付はライオンならぬネコ科のお猫さま。
実家を巡回ルートとして顔見せに来てくれる人様の家の猫。来ない時もあるみたいですが、私が実家帰った時は大抵顔を見るので「会いに来てくれたのかい!」と前向きな姿勢でいます。
敷居は跨がせられないので、軒での挨拶ですが、よく玄関先の日陰で微睡んでいるらしい。
母の手により愛でられつつ牽制された時の眼光がこれです。


さてライオン。前編。
原作読んだはずなのにさっぱりわすれているライオン。アニメも1話しか見てないのでキャラ名もさっぱりと妖精召喚しそうです。が、島田さんを推す方々のおかげで島田蔵之介さんばかり目がいってしまいます。原作漫画の実写はるろうに剣心以来ですね。あまり積極的に足を運ばない分野なので、パッションが動くというのは結構な希少価値。
ガン飛ばしおやつ合戦が可愛かった!胃痛持ちでタフな佐々木島田さんとワイルドヤクザ棋士内藤さんのバランスがとてもいい。勝負の流れはルール知らずゆえ分かりませんでしたが、雰囲気はぐっと熱くなるものがありました。
印象的だったのは「負けた方は終局に対する心構えを整える心境整理の時間がある。勝った方が終局その時まで、精神消耗の方が激しい」勝ちを理解しておれど、最後まで気を緩める事なく負けの一手を打たないように、相手の終局の一言を聞くまで脳を休ませられない。だからこそ終わった時放心した様に盤を見つめる島田さんの姿が、勝った喜びより解放された安心感とまだこの闘いは続くんだろうという途方もなさに見えます。頭脳の勝負事は、かったやった!と身体を動かす直結の喜びではないのだな、としみじみ思いました。
零にとっての二階堂という友の大きさ、この友人コンビも可愛かったし、有村さんの義姉さんの役が可愛かった。しかし、見たいところは見ることができた様に思えるので、後編はまたDVDなったときにでもという気持ちです。

文月


0093/タリーズのチョコリスタ
濃厚チョコレートドリンク。この季節がきました(歓喜)

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