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| Tillandsia bulbosa (ティランジア･ブルボーサ) 4年ぶりにこの植物の花を眺めながら改めて驚いたことがある それは此の花の咲く速さである 今回の花のアップを載せてみたが、赤い部分も紫の部分もそれが一つの花に見えるが、正しくは赤い部分は「花苞」(かほう)，紫の部分が「花」である 赤い部分は花が枯れた後も結構長くそのままなので華やかなのだけれど、紫の花の部分はあっという間に萎れてしまう 今回、紫の花は４つあったが、一つ目が咲いて二つ目が咲く時には 一つ目の花は萎れて行く‥ だから、４つの花が同時に咲いているという夢のように華やかな姿は見る事が出来ない これはとても残念だった このブルボーサという種は、一本の葉が伸びるのにとても時間がかかる 新しい葉が出てきて それがすっかり伸びきるまでにかかる時間は 1ヶ月や 2ヶ月では到底足りない位なのだ 庭に植えるような普通の草花が種からあっという間に花を咲かせる感じとは全く違う時間感覚を此の植物は持っていて、気の短い人なら きっと成長していないのではないかと思われてしまうことだろう 幾つか前に投稿した画像のように、8年経ってやっとあれだけ成長し、だからこそ 花が咲き始めた事に感動も大きくなる この植物が持つ時間感覚からすれば、花もまたゆっくり咲いて長く楽しめるだろうと想像させるが、実際どうかというと、咲き始めから萎れるまでが極めてせっかちなのである 咲き方の速さは凡そ次のようだ 私は風呂上がりに 此のブルボーサをテーブルの上に置いて暫く眺めていることがあるが、至福の其の花の時、咲き始めた花を眺め，目を暫く閉じて再び開くと‥ もう雌しべや雄しべが少し伸びている‥ といった具合いなのである 大袈裟でなく 本当にそうなのだ まるで何倍速かで再生している映像を見ているようでびっくりさせられる 眺めている時間帯も関係しているのかもしれないと考えたりもする 私がじっくり眺めている時間が日付けの変わる午前0時位なのだけれど、この花の開く時間がひょっとしたら其の時間帯なのかもしれないと‥ そう思うほどに本当に速い 前述したように 葉の展開する速さが極めて天国的遅さだけに、花の開く速さと萎れて行く速さに「なんでお前はそんなに咲き急ぐ？」‥と 此のブルボーサに思わず突っ込みを入れるほどだ ユニークな植物だ‥ 8年育てて、4年 4年と２回しか花を咲かせていないのに、その花の時間の短いこと‥ 沢山の株を同時に育てていれば、あちらこちらで花の姿を見られるだろうが、さすがにそこまて暇でない (笑) そうだな‥ この植物に「根」は有るものの、それは何かにつかまるための根であって、養分を摂るためのものでない 自然界での栄養は空気中の水分と太陽の光‥ 土から養分を摂らない此のブルボーサにとって、花を一度咲かせるために、とても大きなエネルギーを消費するのかもしれない 開花までに何年もかかるのも、少しずつ少しずつ花を咲かせるための力を蓄えているのだろう そうそう長くは咲いていられないのだろうね 花を咲かせているのは、人間を楽しませるためではないからね |