ヘアメイクを薄くし今流行りの服に身を包み、俺はセットペーパーの前で次々とポーズを決める
パシャ__
パシャ__
パシャン___
「メロ君、良いよ!今度はこっちに目線頂戴」
パシャ___
パシャ___
カメラマンの言う通りの方向に目線を送り、それに合うポーズを作ると、カメラマンがシャッターを切る
「オッケー!ラストだ。最高の顔をくれ」
パシャ_____
「お疲れ様!今日はこれで撮影終了だ」
『ふぅ…。有り難う御座いました。お疲れ様です。失礼します』
俺は一通り照明のスタッフとかに挨拶をして、控え室に戻る
『やっと終わった…』
控え室にある鏡の前のイスに今着てる夏服の上を引っ掛け、上半身裸になって備え付けのシャワールームに入る
シャワーのハンドルを捻ると、心地良い温度のお湯が出て来る
撮影で流した汗を簡単に洗い流し、そこにあったタオルで体の水分を拭き取る
「流石メロ。衣装チェンジ抜いて10分も撮影に掛からなかったな」
シャワールームを出ると、俺のマネージャーの榊原サカキバラ 神流カンナがいた
眼鏡の無駄にイケメン
何でマネージャーなんてやってんだってくらいイケメン
『普通じゃないの?』
「そんなこと言えるのお前だけだよ」
今日は確か夏のトレンドの撮影で、表紙含め5ページ分の撮影だった
『そんなことより早く帰ろ。もう朝だし、疲れた』
「そうだな。それに今日はオフだしな」
俺はさっさと着替えて、神流の車に移動した