ギリギリ3月に読み終わった本
破獄/吉村昭
「犯罪史上未曾有の、四度の脱獄を実行した佐久間清太郎」(実在、仮名)と、彼に関わった刑務所職員たちの、闘いの記録。戦前から戦後にかけての、日本の刑務所の状況、歴史が分かる。
戦時中に亡くなった囚人の死亡原因一位は、空襲による被害…ではなく、栄養失調だったらしい。
職員も同様で、「低給与と食生活の不安から、勤務に対する情熱がうすれている」とあった。
終戦直後、「世相は悪化し、殺人、強盗事件が急激にふえ、警察力の低下で50パーセント近くが未検挙であった」
「食糧問題は依然として好転せず、闇市場には人々がむらがって空腹をいやしていた。…戦災で壊滅した工業の立ち直りは遅々としていて、逆に倒産件数が増し深刻な失業問題をうんでいた。」
戦時中、終戦直後の刑務所の様子があまりにも惨かった。
こんな時期を生き延びたご先祖…おじいちゃんとおばあちゃん…は凄い。これはおばあちゃんが貸してくれた本だが、どういう気持ちで読んだんだろう。
今の刑務官の方達も大変だろうな…。
あと、植物の鑑賞や栽培には、セラピー効果があるんだなって思いました。
ノンフィクションではなく、あくまで小説。登場する関係者の名前は全て仮名。当時の出来事や世相から、職員たちの心理や戦略を読み解いたもの。
2018-3-30 23:14
3月に読んだ本
オルドビス紀・シルル紀の生物/土屋健
およそ4億8500万年前から4億1900万年前の時代の生物についての本。
恐竜が好きでも、それまでの進化の歴史や、恐竜以外の生物の知識がなければ、理解力に限界があり。読み進めているわけです。超ゆっくりですが。
たとえば三葉虫のこと今までなんも知らなすぎたー、とか。ダンゴムシのイメージしか持ってなくてゴメン。もっと躍動感のあるやつとか、ダンゴムシとは似ても似つかない奇抜なやつとか、面白い化石がいっぱいですね。
コロンボサトン。おそらく生物学史上、最もアッパレな功績(?)を残し、かつ名誉な名前を付けられた生物ではなかろうか?早く実物の化石を掘り当ててください、エライ人…!
シルル紀の生物ではプテリゴトゥス推し。
あと、ウミユリ類や腕足動物にロマンを感じました。
今月は1冊しか読めなかった…。
木曜金曜と連休でした。未消化の代休。それでもまだ2日分残ってる。
木曜は、四条烏丸付近をぶらついてて、偶然入ったイタリアンカフェのパスタがめちゃめちゃうまかった。
パスタが美味しくて感動したのは、初めてかもしれん。食べたのはしめじと鮭の和風パスタとサラダ、自家製パン。いやサラダの時点で普通ではない美味しさだった。そしてパンも、今まで味わったことのない風味と薫りが…もうたまらんかった。そんなランチが、なんと1300円。
これは是非もう1回行かねば。そして誰かを連れて行かねば。
店の名前は忘れたけど、場所はなんとなく覚えている。
あとはふらふらして帰宅。
金曜の本日は、大阪長居で行われている、「恐竜の卵」展に行ってきた。展覧会じたいは2回目。全国を巡回している展覧会なので。
やはり1回目福井の博物館のほうが、雰囲気良いよなぁ〜と思った。シチパチのロボットもいなかったし。
トロオドンの表記を見るたびに切なくなった。子どもの頃から親しんできた、恐竜の名前が消えるのは切ない。
その後は長居植物園をぶらついてきた。桜が見頃で、めちゃめちゃ綺麗だった。
植物の本に、「モミジの樹も花を咲かせる」とあったのを思い出して、ふと見てみたら確かに咲いていた。桜と開花時期かぶるんだね。めちゃくちゃ小さいけど、可愛い色だった。通路を挟んで向かい合ってるってのが、なお良かった。
アーモンドの花が咲いていて、これもまた初めて見た。アーモンドって花咲くのか。しかも良い薫りだった。
博物館に行ったり、本を読むたび思うこと。やっぱり、好きなことを仕事にすれば良かった。いや、文系な頭である以上、無理だけどさ。もう会社に行きたくねーよ。
2018-3-30 20:00
《2月に読んだ本》
騙し絵/犬飼六岐
おばあちゃんが貸してくれた本。江戸時代の貧しい長屋に住む、貧しい親子の人情話。最後は綺麗に完結できて良かった。クライマックスは感動のシーンのつもりなのだろうが、母親が激しく空気読めてないのが原因だったってこと?
大学の社会学で、「家族は社会の最小単位」とあった覚えがあるが、まさにこれだった。
大人より良識のある主人公、ご近所付き合いを極めた結果常識を忘れた母、空気読めすぎて母に強く出られない父。世の中の縮図じゃないか……。
会社では、後輩が辞めて、新しい後輩が来ました。今日は久々の休み。一日中寝たけどまだ眠い。
本は全く読めてない。でもなぜか読みたい本は増える。そしてつい買ってしまう。
近所に良い感じのカフェがあればいいのに…。
2018-3-5 22:54