必要なことだったのだ。本当に公演をやるなら、どうしても、先に彼女に言わねばならなかったのだ
本人に言ってしまうのはどうかと思ったけど、何が一番誠実か、フェアか。考えて考えて、これが一番だと思ったから
これで、何も後ろめたいことはなくなった
とりあえず、お引越し終わるまでは公演のこと考えるのやめる
お引越し終わったら、本当にやるのか、やるなら細かな条件決めて、企画書つくらなきゃ
前にも触れたかどうだったか....
ここ最近、百合台本を書いておりました
上演するか否かは置いといて、どうしても書かずにはいられず、一本短編を書き、それでも満たされなくて、何をとち狂ったかこれまでで最も長い台本を書いておりました
お話を書くとき、何か一つ「こういうテーマを書きたい」「こういう事を言わせたい」というものがあるのですが
書き進めていくうちに、「自分は今こんな気持ちなのか」「こんなことを吐き出したかったのか」と気付かされることもしばしばです
そして、書いている最中に遭遇した出来事に影響されることも
今回の長編を書き始めた段階では、もっと別の構想だったはずなのですが
わかりやすいもので、本当にその言葉をぶつけたい人々へ言えない想いが、登場人物の心情となり、言動へ現れ、しまいにはオチまで変わってしまうこともあるようです
内容は、なんてことないありふれた恋愛物
綺麗にしたためた物語
たかが恋愛物に、目を背けたくなるほどの呪いを詰めてしまったような気がしてしまいます
そして、結局そんなところでいつまでももがいている自分が憎くて情けなくて堪らなくなります
これをもし上演するとして、見に来てくれた人達には伝わらないと思うし、どうかそこまで伝わらないで欲しい
けれど、たった一人でもそれに気付いてくれる人が居たなら、少しだけ救われたような気持ちになるのかもしれません
決して綺麗な感情では書き上げられなかった、きっと綺麗に映るのであろうお話
百合ってどうしたことかそれだけで綺麗という印象があるようだから
やっぱり、やるとしても演出は出来そうにないなあ
最後まで演出としてあれるのか、自信が無い
簡単に目が濁り、頭がぼやけてしまう
前回公演の後悔を最近よく思い出す
こんなものをやったところで、何の意味があるっていうんだろう
苦しむのが分かってるのにわざわざやる意味はあるのだろうか
気付きたくなかった。知らないふりをして、朗らかに生きていたかった
とも思うけど、でも、きっと必要なことだから書いたんだ。他の誰でもなく、私にとってきっと必要なことだったんだ