ふと虚しくなって、
ひとつ、溜め息を吐いた…
その中には、
今まで在ったものが全て詰まっていて、
その全てがこぼれて…
儚く消えた。
もう、溜め息吐くの止めな?
幸せが逃げて、
もっと悲しくなっちゃうよ?
そう、
君は言うけど、
僕には止めることなんてできないよ…
だって、
止める術を知らないから。
また、
僕が溜め息を吐いたなら、
ソノ時ハ………
君が僕の首に手を掻けて
殺して?
それこそが…
僕にとって最高の
歓び。
そして
愛。
気が向いたなら、
最後にキスでもしてあげて?
そして君は、
溜め息を吐くのさ……
そんなこと考えながら、
僕は溜め息を吐きました。