勝つとは思ってなかった。
いやな予感はただの不安だと思ってたけど、そんなに甘くはないことをきっと本人達が一番よくわかってたはず。

でも、とにかくよくやったと思う。

打率も盗塁成功率も10割の選手なんて存在しえないでしょ。
一回の失敗を責める人はスポーツをやったことない人だと思う。
私のカスみたいな経験の中でも、優勝候補とか言われて脳内では決勝戦のことばかりイメージして、自分のアホみたいなミスのせいでチームが初戦で負けたこと、それも一度だけじゃない。
チームの流れを活かすのも殺すのもチームメイトなんだよね。
チームの良い流れを断ち切るのは簡単
でも、悪い流れを断ち切るのは物凄く難しくて。
プロだろうが日本一だろうが選手は人間。
痛みを感じる人間なんだよ。
あんなに噛み合わない打線で、監督失格だのメジャーリーガー不在でつまらんだの言われて、世間は言いたい放題言うくせに反論の機会は与えなくて、
それでも何とかもがき続けてあんなに感動的な台湾との死闘を繰り広げて見せた。
ほんとはあの時終わってた大会だよ。
精神論だけじゃ何も成り立たないだろうけど、私は本当に本当に素晴らしい戦いっぷりを見せてくれたと感じている。
そら、明後日の楽しみは泡と消えたよ。
勝って欲しかったし選手には笑っていて欲しかった。
でも相手が強かったんだ。
不可解な部分があったとしても、誰に責める資格があるんだろう。

私が見に行った2月の阪神戦。
ほんっとにしょーもなかった。
阪神が強かったのか知らんがジャパンのちぐはぐ具合には愕然とした。
あれこそ金を払って見るレベルではなく、日本代表を名乗ってはいけないとさえ思った。
そんな状況を経て、大会が始まっても本来の個々の力が出しきれていない印象で、 あれを日の丸を背負う重圧と呼ぶなら一生重圧に潰されて終わりだと思った。

そんなところからさ、よくベスト4まで行ったとは思わない?
最後まで力を発揮できない人もいたけど、マエケンとかマッチとか、そしてウッチーとかほんとよく日本の為に頑張ってたよね。
だからウッチー、胸を張って帰ってきて欲しい。
ホークスの代表としても、ウッチーは輝いてたと思う。
『僕が全部ぶち壊した』なんて、誰も思ってないんじゃないかな。
少なくとも私は、全くそんな風に思わない!
切り替えてペナントレースで大爆発してくれたらいいと思う。
ゆっくり心も体も休めて欲しいと願っても、開幕が近いからそうもいかないのかな。

あのよわよわなチームを見たからこそ、強くなってきてから応援するようなことはしないと誓ったんだ。
ジャパンがジャパンとして生み出した数々のドラマは、誰にも真似できない特別な瞬間だった。
ジャパンは強い。
たくさんの感動をありがとう。
本当にお疲れ様でした。