お久しぶりです、なつめです。
相変わらずだらだら生きてます。
こないだQposket遊戯くんをゲーセンでとってきました。
可愛さで目が溶けるかと思いました。
まぁそんなことはどうでもよいのですが、tukiさんの晩/餐/歌を聴きながらやみおもが熱暴走しました。
感情のまま爆走した拙文ですがよろしければどうぞ…
君を泣かすから、だから一緒にいれないな。
お前を泣かすから、早く忘れて欲しいんだ。
人間だから決意が感情に振り回されてしまうこともある。だが、お前の幸せを願うからこそ、オレはお前を泣かせる選択を取ろう。
ーー晩讃歌
毎日隣にいた。
だからこそお前がいない日常なんて味気なくて、冥界に還る理由なんてなければいいのにと思ってしまう。
オレの全てだった。
その優しさが眩しくて暖かくて、お前以外いらないと思うのに透けるこの手が全てを曖昧にさせる。触れられなければ意味がないなんてわかってる。だからオレは、
「永遠にお前と共にいたい」
何十回の夜を過ごしたって得られないような愛してるで伝えたい。
何十回の夜を過ごしたって得られないような感謝のフルコースで許してほしい。
それが、オレにできる唯一の愛の存在証明。
君を泣かすから、きっと一生は無理だよね。
君を泣かすから、胸がとても痛くなるんだ。
君が人前で泣くのは正直想像がつかないけど、君は辛くても悲しくても涙を見せない人だから、悲しませるという意味では泣かせてしまうんだと思う。
人間だから支えてくれる人にそばにいて欲しいと思うこともある。でもボクらの間にそれは許されてなくて、還る場所がある君を泣かせてしまうから。……泣かせてしまうから……。
…君を失ったまま前を向ける自信がない。変わりたくない。縋ってしまいたい…
「相棒」
眠りにつこうとしたボクをもう一人のボクが呼んだ。
なに?とボクは横になったまま勉強机の椅子に座るもう一人のボクの方を向く。
「弱くあろうとしなくていい」
まっすぐな目がボクを捉えていた。
「オレに気を使うのも、自分を偽るのもなしだ」
お前はもう十分に強い。あえて弱者を演じているのは変化を恐れてるからだ。
「なにも変わらないぜ、相棒は相棒だ」
武藤遊戯という人間はこの世でただ一人だし、お前は永遠にオレの相棒なんだ。ほら、何も変わらないだろ。
「でも!」
勢いに任せて起き上がる。
何百回の夜を共に過ごしたって得られないような日常があった。それを全て失ってしまうような変化なら、ボクは……
「今はな」
だが三千年の時を経て出会ったオレたちだからこそまた会えると思うんだ。
「信じようぜ、未来を」
何千回の夜を過ごしたって得られないような今があるなら、この先の未来にも同じ奇跡を期待してもいいだろう?
「…何回もあったら奇跡じゃなくない?」
「奇跡は何回あってもいいだろ?」
その言い回しが強引に奇跡を引き寄せるもう人のボクのデュエルスタイルに似てて思わず笑ってしまう。
君を泣かすからじゃない。
お前を泣かすからじゃない。
これは二人で選んだ結末。
笑い合って信じた未来への切符。
何万回の夜を過ごした先に君に会える明日は来るのだろう。でもまたそれも楽しみかもしない。だって、また会えた時もボクはボクで、君は君なんでしょ?
何万回の夜を過ごしたって忘れられない気持ちがここにあるから、だからその時は、
「相棒」
偽りのないボクで迎えてあげよう。