自然界にサラブレッドは存在せぬということを御存知にござろうか?

サラブレッドとは、より速く走る馬を作るために英国の馬とアラブの馬を掛け合わせたのが始まり、何と17世紀の話(◎o◎)

thorough(徹底的に)+bred(交配)でサラブレッドというわけじゃな(^ー^)

で、数百年の時を経て、現在の競走馬の8割以上がファラリスなる馬の子孫にござる!

1913年生まれ、戦績は24戦16勝、意外にも短距離馬でクラシックレースとは無縁(((((゚д゚;)

その仔のファロスがノーザンダンサー系・ヘイルトゥリーズン系・ボールドルーラー系などの始祖、シックルがレイズアネイティブ系の始祖となりけり!

昨年のJRAサイヤーランキングは、13頭がヘイルトゥリーズン系、4頭がレイズアネイティブ系、3頭がノーザンダンサー系…

乱暴な表現を用いるならば、現在の競走馬は全て遠き親戚ということに(>з<)

ここで問題となるのが、同じ系統の馬ばかりが活躍してしまうと、配合の選択肢が狭まる「血の飽和状態」に陥りてしまう点…

我が国においては、1980〜1990年代にノーザンテーストなどのノーザンダンサー系が一世風靡、血の飽和状態に陥りかけ…

それを救いたるはサンデーサイレンス&ブライアンズタイムのヘイルトゥリーズン系!

すると、上記の通りに現在は種牡馬がヘイルトゥリーズン系だらけとなり、繁殖牝馬も同様…

そこで救世主となりたるは、レイズアネイティブ系のキングマンボ!

エルコンドルパサーが凱旋門賞で2着に入り、キングカメハメハはダービー馬となりてロードカナロアらを輩出、血の活性化に一役買うており(^-^)v

さりながら、結局のところは所詮ファラリス一族の中での話…

さらなる血の活性化を計るには、より異系の血が重要!

というわけで、2013年に社台スタリオンステーションへ種牡馬入りせしノヴェリストが本日の話題の主役、前置き長っ(≧З≦)

ノヴェリストは独国産であり、現役時代は11戦9勝!

父はモンズーン、ブランドフォード系という異系中の異系!

バードキャッチャーなる1833年生まれの名馬がおり、その代表産駒はザバロンとオックスフォード…

ザバロンの子孫がファラリスであるのに対し、オックスフォードの子孫にあたるのがブランドフォード!

競走馬としては目立つ成績のなけれど、種牡馬で大成功、世界各国で活躍馬を出し…

その中の1頭、バーラムが1935年の英国クラシック3冠を達成!

そして脈々と血が受け継がれ、ノヴェリストに至る(^-^)v

母系にはノーザンダンサーが2本入りたるも、父系はブランドフォード系・トゥルビヨン系・ハンプトン系・ハイペリオン系と完全無欠の傍流血統(((((゚ ゚;)

つまり配合相手を選ばぬということじゃな♪

2014年より供用開始、産駒デビューは2017年、ラストドラフトが2019年の京成杯を制するも、中央の重賞勝ちはこれのみ…オープン馬はたったの6頭…

やはり欧州の重厚な血脈は、スピード重視の我が国の競馬にはフィットせぬのか…

かくして今年、ついに社台ではお役御免となり、レックススタッドへ都落ち…

400万円の種付け料も、現在は50万円まで下がり…

このままではノヴェリスト直系が途絶えてしまうぞな!?

決して絶やしてはならぬ貴重な血統なのじゃ!

何かそれがしに出来ることは…

お、土曜日の福島最終レース、ノヴェリスト産駒のキャンディキューブが出走予定、想定では8番人気…

かの馬から流してオッズを下げて「あれ?この馬、成績の割りには売れてるな…何かあるのかな…とりあえず押さえておくか…」と全国の馬券購入者に錯覚させて貢献すべし!

人気の上がらば、馬も騎手もその気になりて激走し…結果として再び父ノヴェリストに注目が集まる…

わけないか(´∀`;)