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終焉へのカウントダウン




『ああ―――安心した』

やっと、『Fate/stay night』見終わりました。

Zero見てからだとギルガメッシュの小物感が半端ないw

そしてセイバーが可愛すぎる。




どもども。

昨日はサークルのバーベキュー会がありまして。

今年は電動の水鉄砲を持ち込む輩がいるとのことでバンドTに普段はかないジーンズという濡れてもバッチリ装備で出向きました。

なんだかんだでバーベキューではそんなに濡れませんでしたが、その後の雨にやられました。

どうせ濡れるしwwwとか言って傘を用意しなかったのが敗因…。





さて、今日は最近関心がある出来事について僕なりの意見を述べようかと思います。

その出来事とは、『違法ダウンロード罰則化』。違法アップロードされた音楽を落としたら罰せられるってヤツについてです。


さてこの罰則化、要するにCD販売元が利益をあげるべく働きかけたんでしょうかね。

違法アップロードされてる楽曲を値段に直すと6,000億円ほどになるらしく、なるほどこれはヤバイと思ったんですかね?

ただ僕は、この改正には絶対に反対の立場です。

僕は、この罰則化によって日本の音楽産業が終焉へのカウントダウンを開始したと考えています。


具体的には、CDの売り上げはさらなる下降線をたどり、さらには音楽観賞を趣味とする人も少なくなって行くと思うのです。

そして市場には少しの超大物アーティストだけが残るんじゃないでしょうか。



さてまずは、売り上げ面での話。

ぶっちゃけ、違法アップロードもある意味で宣伝の一種になってたと思うんですよね。

例えばYouTubeとかでアップロードされた曲を聴いて、『このアーティストいいな、CD買おう』ってなることって多かったと思うんです。

やっぱ音楽ファンってオタク気質な人が多い気がしますし、そーゆー人なら『CD』という形でとっときたいだろうから買うじゃん?

あと、やっぱCDでもダウンロード販売でも購入すことで好きなアーティストを応援したという満足感が得られるわけで、それは絶対に違法ダウンロードじゃ味わえない。

だから、違法ダウンロードが横行してもそれが全ての有料楽曲にとって変わることはないと思うんです。

なので、この罰則化はただ単に宣伝の場を自ら断ったに等しいと思います。



そして、音楽ファン人口の話。

先の違法アップロード音源の宣伝効果の話と重複しますがご容赦を。

例えば、そこそこCDを買う音楽ファンを例に上げてみましょう。

彼は日頃から違法アップロードされた音源を聴き漁り、好みに合うアーティストを探しています。で、好きになれば新譜はしっかり買うなりレンタルするなり金払って聴くようになります。

しかし罰則化によって無料で音楽を聴けなくとどうなるか。

彼は、音楽の見識を広げることをしなくなるのではないでしょうか?

だって、聴いたこともない得体のの知れないアーティストにみんながみんな金払えますか?

無料音源ならたまたま見つけたり軽く気になっただけでも気軽に聴けますよね。でも、金を払うとなると慎重にならざるを得ない。

せいぜい、話題になり始めたらレンタルしてみるくらいで、積極的に好みのアーティストを探すことはしなくなるのでは?

というわけで、罰則化は音楽ファンの音楽的見識の広がりを阻害する恐れがあると思うのです。


次に、基本的に音楽は違法ダウンロードでしか聴かない人を例にしてみましょう。

こーゆー人は罰則化で無料音源が無くなった途端、音楽から完全に離れてしまうと思うのです。

だって、そもそも無料でしか聴かなかったってことはそこまで音楽に強い思い入れや探求心があったワケじゃないだろうし、そんな人がわざわざ金払ってまで曲聴きますかね?

それに現代には音楽以外にも腐るほど趣味はあるわけで、もともと音楽に思い入れがない人間が音楽に執着する理由などどこにもありません。

さて、『どっちにしろ売り上げには貢献しないしいいんじゃない?』というツッコミがここで入るかと思います。でもね、それは違いますよ。

こーゆータイプの人間だって、ふとしたきっかけで売り上げに貢献することがあるのです。

例えばちょっと小金があるから気まぐれで好きなアーティストのCDを買う可能性もある。それに、友人の影響でCDを買ってみる可能性だってあります。

それが一過性の気まぐれだったとしても売り上げにはなるわけだし、もしかしたらそこから音楽に本格的にのめり込んでくれる可能性だってある。

もし気まぐれを起こさなかったとしてもどうせ±ゼロなワケだし、罰則化といのはそういった新たな芽や小さな可能性、利益を摘み取る行為となってしまうかもしれません。


あとですね、音楽ファンが増えなくなる可能性として僕の中にはもうひとつシナリオが浮かんでいます。

音楽が好きになり始める年代って、いつだと思いますか?僕は中高生及び学生だと思っています。

大体の人が中高で音楽聞き始めたでしょ?

で、そんな学生達が最も気軽に音楽に触れられる手段が無料ダウンロードだと思うんですね。

学生って使える金が限られてるし、それに趣味やら友達付き合いやら異性交遊やらがあって音楽に使える金なんて限られている。

もちろんバイト代だったりお小遣いだったりを全て音楽につぎ込む学生だっているだろうけど、そんなのは本当に少数派でして。

なんで、もし無料で音楽が聴けなくなったら学生が音楽を聴く機会ってのは著しく減ると思うのです。

すると必然的に新たに音楽ファンになる人数は減り、そして音楽を趣味とする人口は下降線をたどる。だって新しく入る人が減って年長者は亡くなってくんだから当然だろ?


つーわけで、僕の懸案事項でした。

もちろん罰則化したからと言ってダウンロードした瞬間に警察が乗り込んできてはい逮捕なんてことにはならないだろうし、今までとそんな変わらないかもしれない。

でもやっぱ『罰則化』ってだけで「あ、やめよう」ってなる人は沢山いるだろうし、そんな人たちがごっそり音楽から離れたら大変なことになる。

頭のいい人達は罰則化されて違法アップロード音源が撲滅されればCDなり有料ダウンロードなりの売り上げが回復するとでも思ってるのでしょうか?

ってかね、そもそも金払って音楽聴いてる人は別に違法だから金払ってるワケじゃないからね?

根本的にずれてるよ…。目先の利益にとらわれすぎじゃない?



さて、では罰則化がダメならどうすればいいのか?

僕は、CDそのものの付加価値を高めるしか方法はないと思います。

楽曲だけでなくCDそのものだったりジャケットだったり歌詞カードだったりに所有欲を満たす工夫をすればいいと思うのです。

要するに、『CDを買いたい!』と思わせればいいんです。

その最も簡単かつポピュラーな方法に『特典を付ける』というものがあります。初回限定盤にPVなどを収録したDVDを付属させるのが多いパターンですかね。

この方法で最も成功してるのが、AKB48。AKBはCDに生写真だったりイベントの参加券だったり投票券だったりを封入することにより、毎回コンスタントに良好な売り上げを叩き出しています。

これはAKB商法などといってしばしば批判の対象になったりしますが、僕はビジネス的に高く評価してます。楽曲だけでなくCDそのものを買いたいと思わせる、という点で見ればこれほど成功した例はありません。

なんですが、この初回盤商法には1つ多きな欠点があるんですね。それは、『特典が付く初回盤が終わればパタリと売れなくなる』ということ。まあ当然ですね、通常盤になった途端ただのCDになるんですから。

『もう特典つかないのかー、じゃあレンタルでいいや』って人、絶対にいるでしょ?

だからと言って初回盤通常盤という分類を無くして全てに特典を付け続けるというのも無理なんですね。まず初回盤を設けることによる初回出荷分の売り上げのブーストが出来なくなります。だっていつでも買えちゃうんだし。

そして、もし全てにDVDなり特典を付けるとその分値段が上がるワケであり、『DVDなんていらんから安くしろ』という批判も出る。

そんなわけで僕が考えるもっともスマートな方法、それは、常に付いてくる歌詞カードやジャケットの完成度を上げること。

例えば歌詞カードを読んでるだけで楽しめるものにすれば、それを手に入れたいと思いますよね?歌詞だけじゃなくちょっとページ増やして読んで楽しいコーナーを作ったり、写真集にしたり。やり方は無限にあります。

あとジャケットもアート性を高めてそれだけでの観賞にも耐えられるものにすれば欲しいと思う人は増えるはず。なにも、常に豪華なケースにしろって言ってるんじゃないよ?

で、初回特典はライブの先行応募券とか商品価値に直接関わらないものにすればいいんです。初回盤と通常盤の違いを応募券の有無だけにしてしまえば、初回出荷分が終わっても比較的安定して売れるんじゃないでしょうか?

ちなみに、ダウンロード販売に関しては形のないデータなんでどうしようもないっすwww


こんな感じで長々と語ってきましたが、これが僕の考えです。

もちろん僕の予想は誤りで、罰則化によって日本の音楽産業がより良い方向に向かう可能性だってあります。

全ては神のみぞ知る。結果が出るまでは、僕はこの法改正を否定し続けます。

とりあえずアノニマスはカスラックを完膚なきまでに叩きのめしてくれ。

ノシ

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