純粋だったあの頃の僕は
もうどこにもいないんだ
気づかないうちに
おいてけぼりにしてきちゃったんだ
人を好きになることを覚えて
手のあったかさを覚えて
唇のやわらかさを覚えて
愛しあうことを覚えて
気持ちよさを覚えて
痛みを覚えて
傷つけて
傷つけられて
悲しみを覚えて
そんなことを繰り返してしまったから
僕の普通は普通じゃなくなった
なぜセックスするの?
寂しいから
誰でもいいの?
立てばね
なんて会話も自然とできるようになってしまっているんだ
あーなんなんだこりゃ
魔法使いになりたくはないけど
純粋な気持ちかむばっく
ぷりーず
愛してるとか
大人みたいなのいらないから
寝るのも忘れて
真夜中を徘徊していたい
そーゆーんでいい
だって今は寝ることばかり考えてしまってんだもの
そんなんが大人ですか
たぶん僕は君が好きなんだ
だけど言ったら
ダメになっちゃうから
言えないんだ
伝えられないのが
いちばんつらい
言ったところで
なにも変わらないのは
わかってんだけどね
明日になったら
もう大丈夫だ
この気持ちは仕事で忘れよう
もし無理なら姿を消そう
脳みそがいかれちまってるよ
かわいい子にちょっと優しくされたら好きになる今危険だ
あぶないあぶない
仕方ないじゃないか
優しくされる事は
いちばん嬉しいことなんだよ
俺の過去はひっちゃかめっちゃかだったからきっとそのぶん余計に優しさにふれたいんだよ
知らないけどさ
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
泣かないで明日はくるから
苦しいのは今日でさよなら
いつか言われた
あったかい言葉も
未来の僕には
ただの言葉になって
天気予報は予知だなんて
信じてた小さい僕も
ブランコをこれでもかとこいで
靴を飛ばして
明日は晴れると喜んだっけな
石があったら
まるで自分に言い聞かすように
高く高く放り投げて
毎朝歩いた通学路は僕を大きくした
そこには無知で笑うことが
きっとこの世でいちばん幸せなんだと思っていた僕がいて
階段を五階まで駆け上がるのも
げらげら笑えて
高いとこのぼると
世界が大きく見えて
自転車に乗れるようになると
僕は誰にも負けない気がしていた裸足で地面を踏み締めて
泣きたいときは大泣きして
笑いたいときはなんにも気にせず笑って
おにごっこはなんであんなに楽しいのか
もう今の僕には
わからないのかもしれない
大人は我慢
きっと見えない義務だ
子供は遊ぶ
それも見えない義務だ
きっと自分に子供ができたとき
はじめてちゃんと
その義務を守っていけるんだろうな
そして自分の大事なものは
離しちゃダメだし
忘れてもダメ
ゆっくりと大人になっていくんだ
純粋な大人になりたいです
きっーたねーのはごめんです