先日、
猛暑の日のお昼時
街の中心部の横断歩道を渡り終えた時、
道端で
修行中のお坊さんが
立って
お布施を請うているのが目に留まった
修行を続けていくのに必要なお金を
一般の人から集めているのだろう
少し大きめの
お椀のような物を
両手で持って
かなり疲れたような様子で
立ち尽くしていた
無理もない
頭は剃り上げてツルツル
帽子なんかかぶってない
そこに容赦なく直射日光が照りつける
肌は、まっ黒に日焼けして
裸に薄い袈裟のようなものを
身にまとっただけ
アスファルトの上というのに
裸足
よくやってるよなぁ
頭が下がったよ
これがホントの
修行だよ
よし
いくらか
お金をあげよう
100円玉1枚を握りしめたが
それでは、あまりにも申し訳無さすぎて
3枚にした
メガネをしたお坊さんで
まだまだ若い
青年僧侶といった感じ
近づいていって
まず、
『暑いですね〜』
と声をかけると
顔を上げて
にっこり笑ってくれた
『頑張って下さい』
と言って
300円
ちゃりんちゃりんちゃり〜ん
って
お椀の中に入れたら
お坊さん
『おおっ』
と驚きの声をあげてくれた
コイン1枚と思ってたら
3枚もあったので
驚いた様子だった
良かった
と思って
お坊さんと別れたよ
何か思うところあって
僧侶の道を選ばれたのだろう
大変なことだと思うが
ぜひとも
頑張ってほしい
修行を続けて
自分なりに
悟りを得てほしい
心から
そう思った