ジンチョウゲ(沈丁花)が
咲き出した

俺の
大好きな花

心ときめく花

その香りにうっとり


大学卒業目前の
ちょうど今ごろ

沈丁花が咲いているのを見つけた

沈丁花の花を見ると

あの当時のことを
思い出す


大学を卒業する寂しさ

5年間住んだ
街を離れるつらさ

社会人になる
期待と不安

そういうものが
複雑に入り混じっていた

卒業式は
25日だったかな

新幹線で
街を離れる時

つらかったなぁ


街の灯りが
あんなに遠くに見える

夜汽車の音が
この胸の奥に響く

思えば5年前
一人でここへ来た

あぁ、さよなら

夢見たこの街よ

もう帰れない