夕方、
久しぶりに
川べりを歩いた
海が見える
河口近くの場所
いつもの
往復歩き
風もない
きのうの雪、寒さもない
快適に歩けた
草は、すっかり
枯れ葉色
冬枯れの野
冬ざれの風景
意外と好きである
雁か
渡り鳥の一団が
Vの字を作って
北の方に
飛んでゆくのが見えた
いいなぁ
こんなひととき
ゆっくりゆっくり
歩きながら
『歩く』
意味を考えてみた
今の『歩く』って
ただ目的地に着くまでの
せわしない行為
無意味な行為
になってはいないか
せかせか、そわそわしながら
無表情でおこなう
イヤイヤながらの反復運動になってないか
『歩く』ことを
楽しみたい
しみじみ
歩きたい
心から
そう思った
目的地に着くための
しょうがない行為
になっていては
歩くことなど
楽しめないし
それで
心が落ち着く
癒やされる
なんてことは
望むべくもないだろう
『地に足をつける』
というが、
いつも
車やバイク、自転車ばかり乗ってたら
『地に足をつける』
なんて
文字通り
夢のまた夢だろう
本当の意味で
In the true sense of the word
《地に足をつけて》
のんびりのんびり
ゆっくりゆっくり
歩きたいものだ
それが、しぜんに
心を落ち着かせることにもなるし
真の癒やしにもなる
そう思う
Let's enjoy walking