『プリティが多すぎる』 大崎梢
週刊誌から中学生向けの月刊誌へ移動になった俺は、聞き慣れない用語や、少女が夢中になるファッションやメイクが全くわからず、腐る。
中学一年から高校一年まで、最大4年しかモデルとして在籍できない女の子達の姿を見て、自分が同じ歳くらいの頃を思い出し、その世界のディープさに愕然とする。
わからないことをわかろうとする大切さを学び、成長するお仕事小説。
昔は真相にたどり着けなかった事件も、時間が経ってわかることもある。
一番最初の、友達と友達の姉を、酒浸りでどうしようもない義理の父親から守ろうとした話が良かった。
『忘れ物が届きます』
著者 大崎梢
書店探偵・多絵シリーズ3作目なのを知らなくて読んでしまったけれど、書店で起こる謎解き短編集だったので、親近感があって面白かった。
にしても、謎というのは大概、困った出来事から生まれるんだなぁ(苦笑)
『サイン会はいかが?』
著者 大崎梢
文芸に移って3年、出版社勤務の主人公は、すごく良いと思った原稿と出会い、これを本にしたいと考える。
しかし、本は原稿から一冊になるまでが長い。ましてや大手出版社から、人気に陰りが出た作家の作品を出したいなんて、夢のまた夢の話だったのだが…。
『クローバー・レイン』
著書 大崎梢
発行元 株式会社ポプラ社
ISBN 978-4-591-12966-1
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
井辻智紀の業務日誌シリーズ1作目。
明林書房の新人営業である井辻智紀が、お客様である書店や作家の為に奔走し、頑張る成長物語。
内容はそこそこ、小説として出すには小さくまとまりすぎな気がします。なんとも言えぬ。
次回作があったとしても読まないかな。
『平台がおまちかね』
著者 大崎梢
発行者 株式会社東京創元社
ISBN 978-4-488-48704-1